Carbon Newtral

脱炭素社会について

世界的な被害の状況や気温上昇の状況

地球温暖化の影響は地域によって異なりますが、多くの生態系と人々の生活には深刻で潜在的な損害が存在します。
世界中で、各地域ごとに独自の影響が見られます。これらの影響は水資源や農業、衛生に及び、大雨や洪水などのリスク増加などさまざまな形で、自然環境と社会に対する脅威となっています。

「適応」が困難な国々の悲鳴

世界的な被害の状況や気温上昇の状況

現在、世界各地で温暖化による被害が増加していますが、各国や地域の状況に応じて、これに「適応」する能力は異なります。たとえば、経済的に豊かな国々は、洪水に対処するために堤防を建設または強化し、異常気象に耐性のある品種の作物を育てるように品種改良するなど、対策を講じることが可能です。

しかし、多くの貧しい国々にとって、こうした取り組みは簡単ではありません。これらの国々は、適応に必要な資金、技術、専門知識を持っておらず、その結果、温暖化による影響がより深刻化しています。

さらに、こうした途上国には、未だに豊かな自然環境が残存している場合が多くあります。温暖化の進行に伴い、これらの自然環境も被害や影響を受ける可能性が高まります。そして、気候変動による貧困問題が途上国で悪化すると、経済的な利益を優先する傾向から、無計画な開発が豊かな森林や海洋などに及ぶ危険性も存在します。

もちろん、先進国においても、温暖化の影響に苦しむ人々は多く存在します。しかし、貧しい途上国の状況を理解する際には、これらの国々が温暖化の主要な原因である二酸化炭素排出に寄与していないという事実を忘れてはなりません。

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干ばつの影響・水不足

世界気象機関(WMO)によると、過去50年間における干ばつによる死亡者数は約65万人に上り、異常気象による最も多い死因が干ばつであることが明らかにされました。干ばつの被害は世界中に広がっており、具体的な事例として、米国内務省開拓局が2021年8月に主要な川の一つであるコロラド川の水不足を宣言し、周辺地域に影響を及ぼしました。

コロラド川は米西部の農業に重要な役割を果たしており、もし水の供給が10%減少した場合、経済損失は約1,430億ドル(約15兆7,000億円)に達すると言われています。さらに、ブラジル国家食糧供給公社は、2020年から2021年にかけての穀物生産見通しを前年比1.8%減の2億5,230万トンと引き下げ、干ばつの影響が顕著に現れています。アフリカでも、水不足のために農作物が育たず、食糧不足が各地で深刻化しています。

干ばつの問題は、日本では馴染みがないかもしれません。しかし、2021年8月には北海道で異常な干ばつの被害が報告されました。100年に一度の少雨と高温に見舞われ、玉ねぎの変形や飼料作物の収量減、農作物の枯れなどが発生しました。 干ばつの影響は、日本においても深刻な問題として顕在化しており、無視できない重要性を持っています。

干ばつの影響・水不足

今後考えられる変化と影響

●夏が長く、冬が短くなる
●植物の生育地域が変化し、生きものの生息地も変わる。
●米の生産が可能な地域が北に移動し、これまで米が栽培されていた地域での生産が難しくなる。
●マラリアや黄熱病など熱帯地域の病気が上陸する
●標高の低いスキー場で雪不足が発生し、観光客が減少する。
●日本に上陸する台風が強大化、上陸する頻度が増加する。など

これに加えて、既に指摘されている影響として、猛暑による熱中症の増加、家畜や農作物への被害、頻繁な強力な台風の発生、地域的な豪雨と洪水などが増加しています。今後、温暖化が進行すれば、100年後には最高気温が30度以上の真夏日が年間100日以上に増加し、1年の3分の1以上が夏となる可能性もあります。

世界の二酸化炭素排出量

過去20年間における大気中の二酸化炭素濃度の増加のうち、4分の3以上は、主に石炭や石油などの化石燃料の燃焼に起因しています。これにより、工業化が進んだ国々であるアメリカ、ロシア、そして日本など、先進国は排出量の大部分を担っており、特に大きな責任を負っていると言えます。同時に、先進国の一人当たりの排出量は途上国を大幅に上回っています。

途上国では、現在の一人当たりの排出量は比較的低いものの、経済成長に伴い急速に増加しています。したがって、経済発展と温室効果ガスの排出抑制を両立させる社会システムが、先進国との連携を通じて構築されることが強く望まれています。

世界の二酸化炭素排出量
出典:EDMC/エネルギー・経済統計要覧2023年版
全国地球温暖化防止活動促進センターウェブサイトより

今後も上がり続ける気温

世界平均気温は工業化前と比較すると、2011年から2020年の間に1.09℃上昇しました。さらに、陸地域では、海岸沿いよりも1.4から1.7倍の速さで気温が上昇し、北極圏では世界平均の約2倍の速さで気温が上昇しています。特に最近30年間の各10年間の世界平均気温は、1850年以降のどの10年間よりも高温となり、1998年が最も気温が高かった年であり、2013年も2番目に高い気温を記録しました。

将来、温室効果ガス濃度が継続的に上昇すると、気温はさらに上昇すると予測されています。今世紀末までには3.3から5.7℃の気温上昇(SSPD-8.5)が予測されています。

今後も上がり続ける気温
出典:温暖化とは?地球温暖化の原因と予測
全国地球温暖化防止活動促進センターウェブサイトより
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